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Gコード一覧表 (マシニング,NCプログラム,MC加工)

2020/05/31
 
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signal

町工場経営者signalです。

今回はギターのGコード・・・

ではなく、マシニングセンターを動かす

NC(numerical control:数値制御)プログラミングで

使用するGコード(準備機能)の一覧表を作りました。

Gコードでのプログラム作成の際、参考にして頂けるとうれしいです。

 

Gコードとは・・・工作機械を数値制御で動かすプログラムで使用する準備機能(G機能)

 

Mコードの一覧表も作成しました。

Mコードの一覧表は こちら

 

私の場合、CAD/CAMでGコードのNCプログラムを作成して、そのプログラムの

細かいところを手直しすることが多いので、そういったときに一覧表があると

便利だと思っていたので作成してみました。

※ファナック シリーズ0(FANUC Series0)の機械参照してます。

機械・メーカーにより機能が異なる場合がありますのでご確認の上、

一覧表ご使用下さい。

※使用頻度が高いGコードは赤字にしました。

使わない機能は覚える必要ないので赤字だけ覚えて下さい。

 

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Gコード一覧表

Gコード グループ  機能
G00  ★ 01  位置決め(早送り)
G01  ★  01  直線補間(切削送り)
G02   01  円弧補間、ヘリカル(時計回り:CW)
G03   01  円弧補間、ヘリカル(反時計回り:CCW)
G04   00  ドウェル、イグザクトストップ
G05 00 高速サイクル加工
G09 00 イグザクトストップ
G10 00 データ設定
G11 00 データ設定モードキャンセル
G15  ★ 17 極座標指令キャンセル
G16 17 極座標指令
G17  ★ 02 XY平面指定
G18 02 ZX平面指定
G19 02 YZ平面指定
G20 06 インチ入力
G21 06 ミリ入力
G22  ★ 00 ストアードストロークチェック機能オン
G23 00 ストアードストロークチェック機能オフ
G27 00 リファレンス点復帰チェック
G28   00 リファレンス点への復帰
G29 00 リファレンス点からの復帰
G30 00 第2リファレンス点復帰
G31 00 スキップ機能
G33 01 ねじ切り
G39 00 コーナオフセット円弧補間
G40  ★ 07 工具径補正キャンセル
G41 07 工具径補正 左側
G42 07 工具径補正 右側
G43   08 工具径補正 +
G44 08 工具径補正 -
G45 00 工具位置オフセット伸長
G46 00 工具位置オフセット縮小
G47 00 工具位置オフセット2倍伸長
G48 00 工具位置オフセット2倍縮小
G49 08 工具長補正キャンセル
G50  ★ 11 スケーリングキャンセル
G51 11 スケーリング
G52 00 ローカル座標系設定
G53 00 機械座標系選択
G54 14 ワーク座標系1選択
G55   14 ワーク座標系2選択
G56   14 ワーク座標系3選択
G57   14 ワーク座標系4選択
G58   14 ワーク座標系5選択
G59   14 ワーク座標系6選択
G60 00 一方向位置決め
G61 15 イグザクトストップモード
G62 15 自動コーナオーバライド
G63 15 タッピングモード
G64 15 切削モード
G65 12 マクロ命令、マクロ呼出し
G66 12 カスタムマクロモーダル呼出し
G67  ★ 12 カスタムマクロモーダル呼出しキャンセル
G68  ★ 16 座標回転
G69 16 座標回転キャンセル
G73   09 ペックドリリングサイクル(高速深穴あけサイクル)
G74 09 逆タッピングサイクル
G76 09 ファインボーリング
G80  ★ 09 固定サイクルキャンセル
G81   09 ドリルサイクル スポットボーリング
G82 09 ドリルサイクル カウンタボーリング
G83   09 ペックドリリングサイクル(深穴あけサイクル)
G84   09 タッピングサイクル
G85 09 ボーリングサイクル
G86 09 ボーリングサイクル
G87 09 バックボーリングサイクル
G88 09 ボーリングサイクル
G89 09 ボーリングサイクル
G90  ★ 03 アブソリュート入力
G91  ★ 03 インクレメンタル入力
G92 00 座標系設定
G94  ★ 05 毎分送り
G95 05 毎回転送り
G96 13 周速一定制御
G97  ★ 13 周速一定制御キャンセル
G98  ★ 10 イニシャルレベル復帰
G99   10  R点レベル復帰

 

💡ポイント

1.ワンショットのGコード・・・指令されたブロックに限り有効になるGコード

上の一覧表のグループ「00」がワンショットのGコードとなります。

 

2.モーダルのGコード・・・同一グループの別のGコードが指令されるまで有効

になるGコード

上の一覧表のグループ「00」以外はすべてモーダルのGコードとなります。

 

3.★の記号のついているGコードは電源ONの際、そのGコードの状態になります。

同じグループ内に★の記号が2個ついているGコードがある場合は、パラメータで

選択可能です。

 

4.異なるグループのGコードをいくつでも同一ブロックに指令可能。もし同じ

グループに属するGコードを同一ブロックに2つ以上指令した場合は、後で

指令したGコードが有効となります。

 

JISでもGコード、Mコードについて定められています。

JIS番号・・・JISB6315-2

機械の数値制御-プログラムフォーマット及びアドレスワードの定義-

第2部:準備機能G及び補助機能Mのコード

 

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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