センタードリルは必要か?使う理由は?センタリング・もみつけはマシニング加工では不要!?呼び方・名称・形状の紹介と解説!
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マシニングセンターで穴加工中。
ドリル加工の前にセンタリング・もみつけを
していると、
これ、いらなくね?
と思いませんか?
だってわざわざセンタードリルにツールチェンジして
ワークに「ちょん」って触るだけですから。
そんなセンタードリルの必要性について記事にしてみました。
呼び方・名称
センタリング・もみつけをする工具には色々な呼び方がありますね。
わかるものを並べてみます。
- センタードリル
- ポイントドリル
- リーディングドリル
- スポッティングドリル
- NCスポットドリル
- スターティングドリル
メーカー・形状などで様々な呼び方・名称があります。
形状について
センタードリル
センタードリルは元々、
センター穴と呼ばれる穴をあけるためのものです。
※センター穴・・・旋盤などで円筒旋削する場合などにワークを支持するため
素材の中心にあける穴のこと。
しかし、マシニングセンター加工ではこのドリルが短くて剛性があることから、
穴加工前に位置決め・面取りをするために使用します。
形状は以下の画像を見て下さい。
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刃先径、刃先の長さ、面取り角などで
さまざまな種類のセンタードリルがあります。
ポイントドリル
ポイントドリルはセンタードリルの刃先ドリル部分の折損トラブルを解消するため、
先端の刃先ドリル部分ををなくしたものです。
センタリング・面取り専用の工具となります。(メーカーによってはV溝加工も出来る)
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どんどん行きます。
リーディングドリル
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スポッティングドリル
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NCスポットドリル
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スターティングドリル
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おわかりいただけただろうか?
- リーディングドリル
- スポッティングドリル
- NCスポットドリル
- スターティングドリル
これらについては、メーカーによって呼び方・名称が違うだけで
形状はみな同じようなもので、位置決め・面取り専用のドリルというわけです。
ちなみに私はOSGをよく使うのでセンタリングの工具といえば
リーディングドリルという言葉が一番しっくりきます。
センタードリルを使う理由
センタードリルを使用する
理由を箇条書きにしていきます。
- 高精度の穴位置決め(センタリング)
- 面取り
- 深穴加工の際、穴の曲がり防止(食付き精度向上)
- 穴径精度向上
なにか他にある際は追記しています。
センタードリルが必要なケース
マシニングセンターでの穴加工において、
センタードリルが必要なケースはどんな場合か?
- 穴位置寸法公差が厳しい
- 穴径公差が厳しい
- 穴に面取り指示がある
- 穴加工する面がザラザラしている(鋳物など)
- 穴加工する面が傾いている(フラットでない)
- リーマの下穴加工
このようなケースではドリル加工の前にセンタードリルで
センタリングしたほうが良いでしょう。
センタードリルが不要なケース
センタードリルでの加工は
ないほうが加工時間が短くなるので、
不要であればなくしたいですよね。
私の経験上、センタードリル不要と考えられるケースはこちら。
- 穴位置寸法公差が一般公差
- 穴径公差が一般公差(キリ穴など)
※ドリルの性能、加工面の状態によります。
アルミ板などのフラットなツルツルした面に、
キリ穴を空ける場合、基本的に私はセンタードリルでの
位置決め・もみつけは省略してしまいます。
穴径に公差が入っていたり、穴位置寸法公差が±0.2より高精度である場合など、
「あーしょーがないからリーディングドリルでセンタリングするかー」
というかんじです。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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