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センタードリルは必要か?使う理由は?センタリング・もみつけはマシニング加工では不要!?呼び方・名称・形状の紹介と解説!

2022/05/17
 
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signal

マシニングセンターで穴加工中。

ドリル加工の前にセンタリング・もみつけを

していると、

 

これ、いらなくね?

 

と思いませんか?

だってわざわざセンタードリルにツールチェンジして

ワークに「ちょん」って触るだけですから。

 

そんなセンタードリルの必要性について記事にしてみました。

 

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呼び方・名称

センタリング・もみつけをする工具には色々な呼び方がありますね。

わかるものを並べてみます。

 

  • センタードリル
  • ポイントドリル
  • リーディングドリル
  • スポッティングドリル
  • NCスポットドリル
  • スターティングドリル

 

メーカー・形状などで様々な呼び方・名称があります。

 

形状について

センタードリル

センタードリルは元々、

センター穴と呼ばれる穴をあけるためのものです。

※センター穴・・・旋盤などで円筒旋削する場合などにワークを支持するため

素材の中心にあける穴のこと。

 

しかし、マシニングセンター加工ではこのドリルが短くて剛性があることから、

穴加工前に位置決め・面取りをするために使用します。

形状は以下の画像を見て下さい。

 

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刃先径、刃先の長さ、面取り角などで

さまざまな種類のセンタードリルがあります。

 

ポイントドリル

ポイントドリルはセンタードリルの刃先ドリル部分の折損トラブルを解消するため、

先端の刃先ドリル部分ををなくしたものです。

センタリング・面取り専用の工具となります。(メーカーによってはV溝加工も出来る)

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どんどん行きます。

リーディングドリル

 

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スポッティングドリル

 

 

 

NCスポットドリル

 

 

スターティングドリル

 

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おわかりいただけただろうか?

  • リーディングドリル
  • スポッティングドリル
  • NCスポットドリル
  • スターティングドリル

これらについては、メーカーによって呼び方・名称が違うだけ

形状はみな同じようなもので、位置決め・面取り専用のドリルというわけです。

ちなみに私はOSGをよく使うのでセンタリングの工具といえば

リーディングドリルという言葉が一番しっくりきます。

 

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センタードリルを使う理由

センタードリルを使用する

理由を箇条書きにしていきます。

  • 高精度の穴位置決め(センタリング)
  • 面取り
  • 深穴加工の際、穴の曲がり防止(食付き精度向上)
  • 穴径精度向上

なにか他にある際は追記しています。

 

センタードリルが必要なケース

マシニングセンターでの穴加工において、

センタードリルが必要なケースはどんな場合か?

  • 穴位置寸法公差が厳しい
  • 穴径公差が厳しい
  • 穴に面取り指示がある
  • 穴加工する面がザラザラしている(鋳物など)
  • 穴加工する面が傾いている(フラットでない)
  • リーマの下穴加工

このようなケースではドリル加工の前にセンタードリルで

センタリングしたほうが良いでしょう。

 

センタードリルが不要なケース

センタードリルでの加工は

ないほうが加工時間が短くなるので、

不要であればなくしたいですよね。

私の経験上、センタードリル不要と考えられるケースはこちら。

  • 穴位置寸法公差が一般公差
  • 穴径公差が一般公差(キリ穴など)

※ドリルの性能、加工面の状態によります。

アルミ板などのフラットなツルツルした面に、

キリ穴を空ける場合、基本的に私はセンタードリルでの

位置決め・もみつけは省略してしまいます。

穴径に公差が入っていたり、穴位置寸法公差が±0.2より高精度である場合など、

「あーしょーがないからリーディングドリルでセンタリングするかー」

というかんじです。

 

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

signal

 

 


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