~製造業の末端で生きる~

【初心者向け】スタブ形のドリルとは?現場経験ありの町工場経営者が解説します!【スタブドリル・スタブ型ドリル・マシニング】

 
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

今回は初心者の方向けにスタブ形ドリルについて解説していきます!

マシニングセンター・ボール盤・フライス盤・DIYなどで

ドリルを自分でカタログから選定する際に、スタブ形ドリルというのを

目にするでしょう。最初見たとき、

???

スタブ?

スタバの間違いでしょ?

ってなる方は一緒にスタブ形ドリルについて学んでいきましょう♪



Sponsored Link

そもそもSTUB(スタブ)という英語はどんな意味なの?

STUBとは英語で

切り株 

のことです。

切り株は

太くて短い

ですよね。

これがキーポイントです。

スタブ形ドリルとは?

スタブの意味がわかったところで

スタブ形ドリルについて。

スタブ・・・切り株

ドリル・・・穴あける工具


直訳すると

切り株みたいな形をした穴をあける工具。

切り株は短くて太いですから、

短くて太いドリル

のことをスタブ形ドリルといいます。

短くて太いといわれても抽象的すぎて

実際にどれくらいのサイズが短くて太いのかわかりませんね。

ここで日本を代表する工具メーカーであるOSG様の

お知恵を拝借・・・こちらを参照します。


スタブ形ドリルの部分に

2D~4D

とありますね。

DとはDiameterのことで日本語にすると直径です。

直径にたいして対応する穴の深さが2D(直径の2倍)~4D(直径の4倍)以下

のドリルをスタブ形と定義しています。

スタブ形で対応する穴深さ以上のドリルとは

ミドル(5D~8D)

ロング(10D~50D) と続きます。

例えば直径φ10mmのドリルだと

対応する穴の深さが20~40mm以下の場合、スタブ形のドリルと言えますね。

私の場合、「穴の深さが4D以下(~40mm)の場合はスタブ形を使うのが

適している」と理解しています。

よって

浅穴加工に適しているのがスタブ形ドリル

ということですね。



Sponsored Link

スタブ形ドリルを画像で確認してみよう!

はいそれでは実際のドリルでスタブ形ドリルの形を確認してみましょう♪

ここでも天下のOSG様のドリルを参照します。

ステンレス鋼、軟鋼、アルミ合金、銅合金など汎用的に使えるすぐれもの

ネクサスドリル♪

スタブ形のNEXUS-GDS φ10はこんな感じ

 

 


スタブ形ではなく一般的なレギュラードリルの

NEXUS-GDR φ10はこんな感じ


 

 


どうですか?

一般的なレギュラー刃に比べてスタブ型は溝長が

圧倒的に短いですね。

(溝長とは刃先からスパイラルに溝が彫られている部分です。)



スタブ形と一般的なレギュラータイプを比べてみる

先程あげた直径φ10のネクサスドリルでスタブ形とレギュラータイプの二タイプの各寸法を比べてみましょう。


緑色がスタブ形黄色がレギュラータイプです。


L寸法:93mm======137mm

溝長:43mm======87mm

シャンク長:48mm======48mm


レギュラータイプに比べて

L寸法が約0.68倍

溝長さが0.49倍と短くなってます。

それに対して、ホルダで掴む部分となるシャンク長は同じです。

故に溝長に注目すると、


溝長43mmのスタブ形は

4D(穴の深さ40mm)まで対応。


溝長87mmのレギュラータイプは

8D(穴の深さ80mm)まで対応していることがわかりますね。


価格はどうでしょうか?

カタログに載っている標準価格を見てみると

NEXUS-GDS φ10(スタブ形) ⇒ 4,250円

NEXUS-GDRφ10(レギュラータイプ) ⇒ 4,870円


スタブ形の方が短い分、価格的には優位性がありますね。


スタブ形ドリルのメリットデメリット

スタブ形ドリルのメリットについて考えてみました。

3つメリットをあげます。←他にあったら教えてください。

①短くて太いので剛性が高い

長くて細いものより太くて短いものの方がたわみなどの変形が起きにくく、

剛性が高いため、高精度の穴加工が出来ます。


②刃先の振れが少ない

ドリルをつかむシャンク部分からの突き出し長さが短いため、

刃先の振れが少ない。突き出し長さが長く、高回転であるほど

刃先は振れるため、この振れが少ないことで、高寿命・高精度が

期待できます。


③安い

価格的にもスタブ形は工具全体が短いことで、使う材料も少なくて済むし、

溝長も短いため、ドリルの溝を掘る加工も少なくて済むため、

一般的にはレギュラータイプより価格は抑えられます。



続いてデメリットを1つだけあげます。

①深穴加工が出来ない。

デメリットはこれに尽きますね。

ただ、4D以下の場合はスタブ形でなくてはいけない!

ということでもなく、普通にレギュラータイプも使えますので

ご安心ください。


4D以下の穴を数十~数百個あける量産加工などでしたら、

レギュラータイプより高剛性・高寿命・低価格のスタブ形を

検討してみてはいかがでしょうか?


以上スタブ形ドリルの解説でした。


最後までお読みいただき感謝いたします。

signal

Sponsored Link

町工場の経営やマシニングセンター加工についてご質問受付中!!
 
初歩的なことも大歓迎です。
 
一緒に問題解決していきましょう!  

下記問い合わせページよりお気軽にご連絡下さい!

http://alife-blog.com/contact/  
この記事を書いている人 - WRITER -
アバター

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Copyright© signalの町工場経営とマシニング加工 , 2020 All Rights Reserved.