アブソリュート(G90)とインクレメンタル(G91)の違いを解説!NCプログラム・Gコードの初心者学習にわかりやすく。
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マシニングセンターなどの工作機械による機械加工において、
機械に指令を出して動かすためにはNCプログラムが必要です。
そのNCプログラムを初心者から学習する際、
避けては通れないのがGコードの
- アブソリュート G90
- インクレメンタル G91
です。
このページにたどり着いたということは
G90とG91ってどんな違いがあるんだろう?
という方が大半ではないでしょうか。
そのような方の疑問を解決すべく、
G90とG91の違いについて初心者のかたでも
わかりやすいように解説していきます!
どうぞご覧ください♪
超ざっくり!簡単解説!
もう色々小難しい話はいいから
ちゃっちゃと教えてくれ!
という方向けに。
G90とG91は
移動する際の原点をどこに設定するか?という指令 です。
G90の場合・・・あらかじめ決められた原点(ワーク座標系G54などが一般的)からの移動量(座標値)
G91の場合・・・今いる位置からの移動量
となります。
かんたん解説終了!!!w
次にG90とG91をそれぞれ詳しく解説していきます。
アブソリュート(G90)を詳しく解説!
かんたん解説で書いた通り、
アブソリュート(G90)は
あらかじめ決められた原点からの移動量(座標値)です。
具体例で見ていきましょう!
下の画像は、プレートにドリルで穴をあけた直後の状態です。
ワーク原点はG54とし、プレートの右端で設定してあります。
(ここではあらかじめ決められた原点がワーク原点G54となります。)
これを上から見た2D図で見ると、
こんな感じになります。
画像左右がX方向、上下がY方向とすると、
現在、ワーク原点G54からの位置で表すと(X-50.0,Y-50.0)の位置に
ドリルがあるということになりますね。
ここから、
Xを+10mm、Yも+10mmのところにドリルを移動するとします。
(下図参照)
このケースで、アブソリュート(G90)を使ってドリルを移動するには、
ワーク原点(G54)を原点とした移動先の座標値で指令します。
Xは-50.0+10.0 = -40.0
Yは-50.0+10.0 = -40.0 となります。
具体的な指令は
G90 G54 G00 X-40.0 Y-40.0
G90:アブソリュート
G54:ワーク原点
G00:早送り
となります。
アブソリュート(G90)では、
現時点でどこの位置にいるかは、いっさい関係なく、
ワーク原点から見てどこの位置に移動するか。で指令します。
インクレメンタル(G91)を詳しく解説!
インクレメンタルの説明をする前に、
一つ疑問になることが・・・
インクレメンタルなの?
インクリメンタルなの?
私が勉強したときにはインクレメンタルで覚えていたのですが、
英語の発音的にはインクリメンタルですよね?
どっちが正しいのでしょうか?
どっちでもいいのかな?
すいません!脱線しました!
本題へ。
アブソリュートと同じように
具体例を使って詳しく解説します!
下の画像は、プレートにドリルで穴をあけた直後の状態です。
インクレメンタルでの指令の場合、ワーク原点がどこなのか?
とかはいっさい関係ありません!
今いる位置からどれだけの量移動するか?を指令します。
上の具体例を2D図で見ると、
こんな感じです。
画像左右がX方向、上下がY方向とすると、
ここから、
Xを+10mm、Yも+10mmのところにドリルを移動するとします。
(下図参照)
このケースで、インクレメンタル(G91)を使ってドリルを移動するには
シンプルに今いる位置からの移動量で指令します。
Xを+10.0
Yを+10.0 移動する具体的な指令は
G91 G00 X10.0 Y10.0
G91:インクレメンタル
G00:早送り
となります。
解説は以上となります!
どうですか?
わかりましたか?
アブソリュート(G90)で指令するのか?
インクレメンタル(G91)で指令するのか?
で全然意味が異なってきますので、よく理解しておきましょう!
わからなければお気軽にコメントください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
signal
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