【ドリル先端部長さの求め方・計算方法・計算式】関数電卓で三角関数を使って求める方法をかんたん解説!

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製造業・機械加工の現場で
マシニングセンターやフライス盤・ボール盤を使って
板に穴をあけるときやネジ穴を作るタップ加工をする際、
ドリル先端部の長さが必要なシーンがあります。
そんな時、適当に直尺でドリル現物から先端部長さを測っても
いいんですが、パソコンの前にいてドリル現物がない場合など、
より正確に・簡単にドリルセンタ部長さを
関数電卓で三角関数を使って計算する方法をご紹介いたします。
三角関数というと難しそう?ですが、電卓使うのでやり方さえ
覚えれば簡単です♪
「うんちくはいらないから計算式教えろやー」という方は こちら
「計算はめんどくさい」という方は こちらの一覧表 をどうぞ
ドリル先端部長さとは?
まずはこの画像を見て下さい。
ドリルの形状は先端がとがっていて
徐々にドリルの直径に達するように出来ています。
その先端からドリル直径に達する部分までの長さが
ドリル先端部の長さになります。
この長さはマシニングセンターで
- 貫通穴をあけるときの深さ(Zの値)
- 止まりのタップ穴加工のとき下穴の深さ(Zの値)
などを設定する際に使用します。
ドリル先端部長さの求め方をかんたん解説♪
それでは計算が苦手なわたしがorz
ドリル先端部長さの求め方をかんたんに解説します♪
例題として直径φ10、先端角120°のドリルとします。
図にすると↓こんな感じです。
先端をアップします。
上図のXが先端部長さとなります。
このXを求めます。
赤丸部分を拡大します。
D:直径
X:ドリル先端部長さ
60°:先端角120°の半分
30°:180°-60°-90°(三角形の内角の和は180°)180=30+60+90
直径は10mmなのでその半分(D/2)は5mmとなります。
すると以下の式が成り立ちますね。(三角関数についての説明は省略・・・)
tan60=5/X
X=5/tan60
=2.887 (小数点第4位四捨五入)
よって、直径φ10mm、先端角120°の先端部長さは
2.887mm
となります。
これを例題ではなく以下の図のようにします。
例題とおなじように計算式を作ると
tanθ=半径/X
※θ=ドリル先端角の半分
X=半径/tanθ
これが計算式となります。
関数電卓を使って簡単にドリル先端部長さを計算する方法【計算式】
ここまででドリル先端部長さの求め方はわかっていただけた
と思います。
それでは実際に加工現場でどのように活用するかといいますと、
関数電卓を使って計算式にぶち込むだけ です!
関数電卓はこんなのです。
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計算式
ドリル先端部長さX = 半径/tanθ
※θ = ドリル先端角/2
(例)ドリル先端角118°、直径10mm
まず、上記計算式のθを求めます。
θ = 118°/2
= 59
これを計算式にぶち込みます。
ドリル先端部長さX = 5/tan59
X = 3.004 (小数点第四位四捨五入)
ドリル先端長さは3.004mmとなります。
かんたんですね♪(私は最初わからなかったけど・・・)
ここまでの説明でわからない方は
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