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【ドリル先端部長さの求め方・計算方法・計算式】関数電卓で三角関数を使って求める方法をかんたん解説!

2020/05/24
 

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signal

製造業・機械加工の現場で

マシニングセンターやフライス盤・ボール盤を使って

板に穴をあけるときやネジ穴を作るタップ加工をする際、

ドリル先端部の長さが必要なシーンがあります。

そんな時、適当に直尺でドリル現物から先端部長さを測っても

いいんですが、パソコンの前にいてドリル現物がない場合など、

より正確に・簡単にドリルセンタ部長さ

関数電卓で三角関数を使って計算する方法をご紹介いたします。

三角関数というと難しそう?ですが、電卓使うのでやり方さえ

覚えれば簡単です♪

「うんちくはいらないから計算式教えろやー」という方は こちら

「計算はめんどくさい」という方は こちらの一覧表 をどうぞ

 

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ドリル先端部長さとは?

まずはこの画像を見て下さい。

ドリルの形状は先端がとがっていて

徐々にドリルの直径に達するように出来ています。

その先端からドリル直径に達する部分までの長さ

ドリル先端部の長さになります。

この長さはマシニングセンターで

  • 貫通穴をあけるときの深さ(Zの値)
  • 止まりのタップ穴加工のとき下穴の深さ(Zの値)

などを設定する際に使用します。

 

ドリル先端部長さの求め方をかんたん解説♪

それでは計算が苦手なわたしがorz

ドリル先端部長さの求め方をかんたんに解説します♪

例題として直径φ10、先端角120°のドリルとします。

図にすると↓こんな感じです。

 

先端をアップします。

 

上図のXが先端部長さとなります。

このXを求めます。

 

赤丸部分を拡大します。

 

D:直径

X:ドリル先端部長さ

60°:先端角120°の半分

30°:180°-60°-90°(三角形の内角の和は180°)180=30+60+90

直径は10mmなのでその半分(D/2)は5mmとなります。

 

すると以下の式が成り立ちますね。(三角関数についての説明は省略・・・)

tan60=5/X

X=5/tan60

=2.887 (小数点第4位四捨五入)

よって、直径φ10mm、先端角120°の先端部長さは

2.887mm

となります。

これを例題ではなく以下の図のようにします。

 

例題とおなじように計算式を作ると

tanθ=半径/X

※θ=ドリル先端角の半分

X=半径/tanθ

これが計算式となります。

 

 

 

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関数電卓を使って簡単にドリル先端部長さを計算する方法【計算式】

ここまででドリル先端部長さの求め方はわかっていただけた

と思います。

それでは実際に加工現場でどのように活用するかといいますと、

関数電卓を使って計算式にぶち込むだけ  です!

関数電卓はこんなのです。

 

 

 

計算式

 

ドリル先端部長さX = 半径/tanθ

θ = ドリル先端角/2

 

(例)ドリル先端角118°、直径10mm

まず、上記計算式のθを求めます。

θ = 118°/2

   =  59

これを計算式にぶち込みます。

ドリル先端部長さX = 5/tan59

X  =  3.004 (小数点第四位四捨五入)

ドリル先端長さは3.004mmとなります。

かんたんですね♪(私は最初わからなかったけど・・・)

 

ここまでの説明でわからない方は

個別お問合せ頂くか一覧表をご活用下さい。

一覧表は こちら

最後までお読みいただき感謝いたします。

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