【Q&A】事業再構築補助金でマシニングセンター導入!初心者がどれくらいの期間で使いこなせるようになるのか?
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今回は事業再構築補助金でマシニングセンターを導入する!という方から
お問い合わせをいただきました!
私なりに精一杯回答しようと思いますが、
町工場で細々と加工をしている私の知見では限界がありますので、
工作機械メーカーの方、CADCAM関連業者の方、治具・切削工具・保持具・測定機器
関連メーカー様、商社の方などの目に触れることで、あわよくばアドバイスを頂けるのではないか?
と考え、公開させていただきました。( ̄ー ̄)ニヤリ
こんなのいいよ!というアドバイス、商品などありましたら
お気軽にコメントいただけると幸いです。
(尚、質問者様には公開の承諾はいただきました。ありがとうございます。)
質問内容
箇条書きにすると以下の通り。
- 事業再構築補助金活用で立型マシニングセンター導入。
- 初心者が作業して使いこなすにはどのくらいの時間を要するのか。
- 加工の内容は薄板に溝を切る程度、材質はステンレスがメイン。
- 数をこなすわけではなく稼働率は10%程度。
まずは事業再構築補助金の採択おめでとうございます!ですね♪
これを機会にマシニングセンターを導入するというのは、仲間が増える感じがして
嬉しいですね。
回答(初心者がどれくらいの期間でマシニングをつかいこなせるのか?)
まず、事業再構築補助金でのマシニングセンター(以下マシニング)導入ということで、
マシニング経験者が一人もいない、まっさらな初心者がいきなりマシニングを渡されて、
どの程度で使いこなせるようになるのか?について考えてみます。
以前にマシニングセンター加工に必要な要素について記事にしました。
記事を読んでいただくとわかるのですが、
やること、覚えること色々ありすぎて、すぐに使いこなすのは難しい!と感じるのではないでしょうか?
担当者のやる気、能力によりますが、ざっくりと習得期間は
■ただワークをセットするだけ・・・3日くらい
■リピート品を作業指示書を元にプログラム呼び出し、ツールのセット、
ジグ段取り、ワーク座標系の設定、測定が出来る・・・3ヵ月くらい
■図面を元にプログラム作成から新規立ち上げ・・・3年くらい(経験させてもらえるか?にもよる)
■マシニングセンターを使いこなせる・・・5年くらい
こんな感じでしょうか?
根拠?
すいません。ありません。感覚です・・・
ずーーーと同じものを作っていればワークをセットするだけ。で3年過ぎてしまいますし、
色々な案件をこなすことで、ノウハウが蓄積されて技術力が付きます。
アドバイス
使いこなす期間についてはこれくらいにして、
ここからはより具体的に質問者さまに役に立つ?であろう
アドバイスについて書いていきます。
もう一度、わかっている情報をおさらい。
- 事業再構築補助金活用で立型マシニングセンター導入。
- 初心者が作業して使いこなすにはどのくらいの時間を要するのか。
- 加工の内容は薄板に溝を切る程度、材質はステンレスがメイン。
- 数をこなすわけではなく稼働率は10%程度。
ここでポイントとなるのは、今回の件ではただマシニングセンターを使いこなせるだけでは
いけない。ということですね。
新しく事業を立ち上げるわけですから。
なーーーんにも決まってないですよね。(事業計画書とかで決まってるのかな?)
まっさらです。
- マシニングセンターの選定
- CAD・CAMの選定
- ジグ・保持具・切削工具の選定
など、予算と自分たちがやりたいことを考慮して、選定する能力が必要です。
工作機メーカーや工具メーカー、商社の人とコミュニケーションをとって、
よりよい選択が出来るのが理想ですよね。
・・・
・・・
そうです。
マシニングセンターを使えて、
機械の選定から新規立ち上げ出来る人材はそうそういない。
のです。orz
ではどうするのか?
2つほど策が思い浮かびました。
一つ目・・・工作機メーカーや商社など、付き合いがある、あるいは
気になっているメーカー3社くらいに自分たちがやりたいことを伝えて、
工作機から(上記したような)細かい選定までパッケージで提案してもらう。
2つ目・・・企業間の関係が良好な協力工場(マシニングノウハウあり)などに相談し、
工作機から(上記したような)細かい選定まで丸パクリ。←導入前にその旨、了承を得ておく。
重要なのはアフターサポートです。
なんせ、自分たちにはノウハウがないわけですから、
トラブル時、困ったときに教えてもらえるパイプがあると楽です。
1つ目のメーカーや商社はしっかりアフターサポートをしてくれるか?
提案時の対応を見て判断しておくとよいですね。
2つ目の協力工場の丸パクリはお互いwinwinな関係になるよう、
良好な関係を構築する必要がありますね。
より具体的に。
マシニングセンターの選定に関するアドバイス
初めてマシニングセンターを導入するときはメーカーが大事です。
一度導入してそのメーカーの機械に慣れると、基本使いやすいので
そのメーカーの機械を選定しがちですw
色々なメーカーから話を聞いて、これは!と思うメーカーを選定すると良いでしょう。
【加工内容は薄板に溝を切る程度】
とのことで、加工内容がシンプル(簡単)なものしかやらない。ということでしたら
対話式のプログラミングが機上で出来るものが良いと思います。
対話式とは機械を動かす数字と英語だけの難しいプログラムを作成するのではなく、
機械の画面上で日本語で問われた内容を入力欄に数字をポチポチ入力するだけで
プログラムが出来てしまうという初心者に使いやすい簡単なものです。
パソコンやCAD・CAMがいらないというのもメリットです。
デメリットとしては複雑な加工やよりマニュアルな操作が出来ないという点です。
対話式、Gコードプログラム、どちらも使える機械だと融通が利いて良いと思います。
【材質はステンレスがメイン。】
マシニングセンター選定の上で重要なのは主軸のサイズです。
主なものにBT30、BT40、BT50とあります。
BT30はサイズが小さく、手のひらに乗るような小さい精密なもの、アルミなどの
高速回転させて切削する材質向き。
BT40が中間。
BT50は大きいサイズ、クレーンで持ち上げるような大きい切削物、鉄などの固いものを
低速回転でボリボリと削ることに向いている。
ステンレスは削った経験無く、大したアドバイスは出来ませんが、アルミほどの高速回転で
切削するでもなく、難削材ですので、主軸の強さもある程度必要であろうと推測しますと
BT40を選定するのが無難なところかなと感じます。(無責任・・・)
【数をこなすわけではなく稼働率は10%程度。】
稼働率をガンガンあげて量産品を24時間稼働しまっせー!というオラオラ系では
ないみたいですので、少量多品種モノを製作すると推測しますと、
ATCは多い方がよいでしょう。(30本くらいは付くと良い)
工具を段取りする時間て以外と工数掛かるし、何と言っても面倒くさいwので。
ATCについてはこちらの記事参照ください。
今回は以上です。
少しでもお役に立てれば嬉しい限りです。
その他何かアドバイスありましたらお気軽に
コメントください。
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