タップ加工でめねじが拡大してしまう(大きくなる)トラブル・不具合原因と対策!マシニングでのスパイラル・ポイント同期(シンクロ)編
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マシニングセンターで同期タップを使用した
タップ加工でめねじ拡大!!!
スパイラルタップで多くないです?
ポイントタップでも発生します?
弊社では
- ポイントタップ⇒問題なし!
- ロールタップ⇒問題なし!
- スパイラルタップ⇒めねじ拡大発生!
の状況でした。客先がロールタップ(転造によるネジ山形成)の使用NGで、
通し穴であればポイントタップ使って問題ないのですが、止まり穴の場合、
スパイラルタップを使用するしかなく、この問題となりました。
実際に私の工場で上記問題が発生し、解決した方法をご紹介いたします。
同期(シンクロ)タップによるスパイラルタップやポイントタップなどの切削タップ加工の
めねじ拡大でお困りの方はぜひご覧ください♪
切削タップ(スパイラル・ポイント)でめねじが拡大してしまうトラブル・不具合の理由・原因
適正な切削条件で加工しているはずなのに、
めねじが拡大してしまう・・・というトラブル・不具合の理由・原因は
山やせ
である可能性が高いです!
山やせとは何ぞや?というかたは
OSG様のこちらのページがとてもわかりやすいので
リンク貼っときます。ご覧ください。 ⇒ こちら
スパイラスタップの場合・・・タップが進み過ぎての山やせ
ポイントタップの場合・・・タップが遅れることによる山やせ
が発生するクセがあるようです。
これはスパイラルタップの切りくず排出が穴の手前側であること、
ポイントタップの切りくず排出が穴の奥側であること。が
関係してそうですね。
これにより、マシニングセンターでの同期タップ加工を
した際に、山やせが発生し、めねじが拡大し、ねじゲージの
止まりが入ってしまうというトラブル・不具合が
出てしまうのです。
切削タップ(スパイラル・ポイント)でめねじが拡大してしまう!の対策
トラブルの原因がわかったところで、
どうやって対策するのか?
についてご紹介します。
山やせはタップが進みすぎたり、遅れたりすることが原因で
発生するので、タップを適正に送ることで問題が解決します。
先ほどご紹介したOSG様のページでは
NC送りを微調整することで対策できると書いてありましたが、
いちいち微調整して、問題ないかテストするのが面倒なので、
モノで解決しましたw
それがこちら↓
その名も
OSG製シンクロマスター
メーカーカタログは ⇒ こちら
ブルーにデザインされたスタイリッシュなホルダーですね♪
このデザインにより、他のコレットチャックなどと識別出来て
間違って使うなどもなく、安心です。
このシンクロマスターはスラスト方向に0.2mm程度の極わずかなフロート機能を
有しており、スパイラルタップの進みすぎ、ポイントタップの遅れすぎを
解消し、適正な送りに調整してくれるのです!(たぶん)
これを使うことで、弊社では
M4スパイラルタップのめねじ拡大を解決できました!
100穴以上テストし、ねじゲージ検査もしましたが問題なく、
タップ加工出来ていました。
マジでホルダーだけでこんな変わるの?
って感じでしたw
これに味を占めて、弊社ではM4~M6の使用頻度の高いスパイラルタップには
このホルダーをつけっぱなしにしてます。
今までは同期タップだからどんなホルダーでも別に変らんでしょーくらいで
加工したましたが、目で見てわからないような極微小なフロート機能で
タップ精度を安定させ、突発的な負荷にも対応することで高寿命を実現している!
とのこと。(カタログ見た感じでは)
スパイラルタップやポイントタップのめねじ拡大で困っている方は一度使用してみる
価値は大いにあると思います!
シンクロマスター導入の注意点
注意点ですが、
一言でいうと
コストが掛かる!
です。
ホルダーで2~3万円。
プラス
専用コレットで6~7千円
プラス
プルスタッドボルトで3~5千円。
くらい掛かります。
合計4万前後。
量産で止まり穴加工がたくさんあるような案件でないと
なかなか手が出しづらいとは思いますね。
単品加工で今回だけ!という場合などは、送りで微調整!も
ありだと思います。
他にもいい方法あるよ!という方はコメントください!
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございます
signal
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