Gコード一覧表 (マシニング,NCプログラム,MC加工)
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町工場経営者signalです。
今回はギターのGコード・・・
ではなく、マシニングセンターを動かす
NC(numerical control:数値制御)プログラミングで
使用するGコード(準備機能)の一覧表を作りました。
Gコードでのプログラム作成の際、参考にして頂けるとうれしいです。
Gコードとは・・・工作機械を数値制御で動かすプログラムで使用する準備機能(G機能)
Mコードの一覧表も作成しました。
Mコードの一覧表は こちら
私の場合、CAD/CAMでGコードのNCプログラムを作成して、そのプログラムの
細かいところを手直しすることが多いので、そういったときに一覧表があると
便利だと思っていたので作成してみました。
※ファナック シリーズ0(FANUC Series0)の機械参照してます。
機械・メーカーにより機能が異なる場合がありますのでご確認の上、
一覧表ご使用下さい。
※使用頻度が高いGコードは赤字にしました。
使わない機能は覚える必要ないので赤字だけ覚えて下さい。
Gコード一覧表
Gコード | グループ | 機能 | |
G00 | ★ | 01 | 位置決め(早送り) |
G01 | ★ | 01 | 直線補間(切削送り) |
G02 | 01 | 円弧補間、ヘリカル(時計回り:CW) | |
G03 | 01 | 円弧補間、ヘリカル(反時計回り:CCW) | |
G04 | 00 | ドウェル、イグザクトストップ | |
G05 | 00 | 高速サイクル加工 | |
G09 | 00 | イグザクトストップ | |
G10 | 00 | データ設定 | |
G11 | 00 | データ設定モードキャンセル | |
G15 | ★ | 17 | 極座標指令キャンセル |
G16 | 17 | 極座標指令 | |
G17 | ★ | 02 | XY平面指定 |
G18 | 02 | ZX平面指定 | |
G19 | 02 | YZ平面指定 | |
G20 | 06 | インチ入力 | |
G21 | 06 | ミリ入力 | |
G22 | ★ | 00 | ストアードストロークチェック機能オン |
G23 | 00 | ストアードストロークチェック機能オフ | |
G27 | 00 | リファレンス点復帰チェック | |
G28 | 00 | リファレンス点への復帰 | |
G29 | 00 | リファレンス点からの復帰 | |
G30 | 00 | 第2リファレンス点復帰 | |
G31 | 00 | スキップ機能 | |
G33 | 01 | ねじ切り | |
G39 | 00 | コーナオフセット円弧補間 | |
G40 | ★ | 07 | 工具径補正キャンセル |
G41 | 07 | 工具径補正 左側 | |
G42 | 07 | 工具径補正 右側 | |
G43 | 08 | 工具径補正 + | |
G44 | 08 | 工具径補正 - | |
G45 | 00 | 工具位置オフセット伸長 | |
G46 | 00 | 工具位置オフセット縮小 | |
G47 | 00 | 工具位置オフセット2倍伸長 | |
G48 | 00 | 工具位置オフセット2倍縮小 | |
G49 | ★ | 08 | 工具長補正キャンセル |
G50 | ★ | 11 | スケーリングキャンセル |
G51 | 11 | スケーリング | |
G52 | 00 | ローカル座標系設定 | |
G53 | 00 | 機械座標系選択 | |
G54 | ★ | 14 | ワーク座標系1選択 |
G55 | 14 | ワーク座標系2選択 | |
G56 | 14 | ワーク座標系3選択 | |
G57 | 14 | ワーク座標系4選択 | |
G58 | 14 | ワーク座標系5選択 | |
G59 | 14 | ワーク座標系6選択 | |
G60 | 00 | 一方向位置決め | |
G61 | 15 | イグザクトストップモード | |
G62 | 15 | 自動コーナオーバライド | |
G63 | 15 | タッピングモード | |
G64 | ★ | 15 | 切削モード |
G65 | 12 | マクロ命令、マクロ呼出し | |
G66 | 12 | カスタムマクロモーダル呼出し | |
G67 | ★ | 12 | カスタムマクロモーダル呼出しキャンセル |
G68 | ★ | 16 | 座標回転 |
G69 | 16 | 座標回転キャンセル | |
G73 | 09 | ペックドリリングサイクル(高速深穴あけサイクル) | |
G74 | 09 | 逆タッピングサイクル | |
G76 | 09 | ファインボーリング | |
G80 | ★ | 09 | 固定サイクルキャンセル |
G81 | 09 | ドリルサイクル スポットボーリング | |
G82 | 09 | ドリルサイクル カウンタボーリング | |
G83 | 09 | ペックドリリングサイクル(深穴あけサイクル) | |
G84 | 09 | タッピングサイクル | |
G85 | 09 | ボーリングサイクル | |
G86 | 09 | ボーリングサイクル | |
G87 | 09 | バックボーリングサイクル | |
G88 | 09 | ボーリングサイクル | |
G89 | 09 | ボーリングサイクル | |
G90 | ★ | 03 | アブソリュート入力 |
G91 | ★ | 03 | インクレメンタル入力 |
G92 | 00 | 座標系設定 | |
G94 | ★ | 05 | 毎分送り |
G95 | 05 | 毎回転送り | |
G96 | 13 | 周速一定制御 | |
G97 | ★ | 13 | 周速一定制御キャンセル |
G98 | ★ | 10 | イニシャルレベル復帰 |
G99 | 10 | R点レベル復帰 |
💡ポイント
1.ワンショットのGコード・・・指令されたブロックに限り有効になるGコード
上の一覧表のグループ「00」がワンショットのGコードとなります。
2.モーダルのGコード・・・同一グループの別のGコードが指令されるまで有効
になるGコード
上の一覧表のグループ「00」以外はすべてモーダルのGコードとなります。
3.★の記号のついているGコードは電源ONの際、そのGコードの状態になります。
同じグループ内に★の記号が2個ついているGコードがある場合は、パラメータで
選択可能です。
4.異なるグループのGコードをいくつでも同一ブロックに指令可能。もし同じ
グループに属するGコードを同一ブロックに2つ以上指令した場合は、後で
指令したGコードが有効となります。
JISでもGコード、Mコードについて定められています。
JIS番号・・・JISB6315-2
機械の数値制御-プログラムフォーマット及びアドレスワードの定義-
第2部:準備機能G及び補助機能Mのコード
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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