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トンボ加工とは?トンボするって何?製造業で使われる用語の意味解説!【マシニング・旋盤・切削】

 
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先日、あたらしい加工品の見積りをしていたのですが、

注記のところに

「トンボ加工はNG」

とありました。

一瞬トンボ?となりましたので、この用語について解説してみたいと思います!

初めて聞いた人は ??? となりますよね。

マシニングや旋盤などの切削加工に携わる人は知っておいて損はしないので

どうぞご覧ください♪

 

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トンボ加工とは?トンボするとは?

トンボ加工とは、

 

1工程加工後に

ワーク(材料)を反転させて加工すること

です。

 

トンボするの用語の使い方としては

「1工程目加工後にトンボして2工程目を加工します。」 と、

こんな感じで使用します。

 

トンボ加工の由来

なんでトンボ加工というのか?

私自身は知らなかったので調べてみました。

諸説あるようですが、昆虫のトンボが関係しているのは

濃厚そうです。2点ほどあげておきます。

 

  • トンボが飛んでいる最中に進路を180度くるんと回転する様子から
  • トンボの形がシンメトリー(左右対称)であるから

 

この他、有力な情報あれば教えてください。

 

 

 

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トンボ加工の例

続いてトンボ加工の例を紹介します。

マシニング・旋盤などで共通して使用する例として深穴加工を例にしてみます。

まずはこの画像をご覧ください。

 

ワークサイズ(mm):30  x 30 x 100

このワークの中心にφ10の穴をあけるとします。

直径10mmに対して穴深さが100mmありますので、

10D(直径の10倍)の穴深さがあります。

通常のドリルでの穴加工では3D~深くても5Dくらいが一般的ですので

片側から10Dの穴深さを加工するのは困難です。

そういった場合にトンボ加工の出番。

まず1工程目で半分の50mm(5D)加工します。

 

1工程目が終わったら

トンボして(反転させて)2工程目を加工します。

 

これでトンボしてのφ10穴加工完了です♪

 

トンボ加工する際の注意点

ここまででトンボ加工とは

ワークを反転させて加工するということはわかって頂けましたね。

 

ここでトンボ加工での注意点をあげておきます。

トンボ加工では1工程での加工ではなく、2工程での加工となり、

工程を分ける必要が出てきますので、

高精度加工にはあまり向いていない

という点です。(ここで言う高精度加工とは百分代のおしごと)

 

工程を分けると、

  • ワークを再チャッキングしたときの誤差
  • ワーク原点の誤差

が発生します。

ですので、1工程目の加工と、トンボして2工程目での加工とでは

百分代(0.01mmとか)の誤差が出ます。(わたしの経験上)

穴加工だと、バカ穴・キリ穴などのおおざっぱな穴なら問題ないですが

H7公差のリーマ穴加工ですとNGとなります。

←穴位置が百分代ずれてH7公差のピンゲージが通らないなど

(この場合、下穴はトンボ加工してリーマ加工は1工程で加工する必要があります。)

 

また、外形の切削や溝加工でも、トンボ加工して0.01mmでもずれていると、

1工程目と2工程目の交差する部分でギャップが発生するので

お客さんによってはNGとなります。←0.01mmのギャップでも手で触ると結構違和感あります。

手直しでごまかすのもあり。

このようなことから、高精度を要求される加工品でのトンボ加工は注意が必要です。

(見積り段階でギャップが発生する旨をお客さんに知らせておいたほうがよいでしょう。)

 

冒頭の話に戻りますが、

図面の注記で「トンボ加工NG」とあったのは、

高精度で加工してほしいので、トンボ加工して

穴位置や外形形状、溝形状が百分代でずれることを嫌ってのことと読み取りました。

 

このワークは長さが1m近くあるマシニングの加工品なのですが、

通常のマシニングセンターでは長手方向(X方向)の移動幅が500mmくらいのものが

多いので、そういったマシニングセンターでは500mm加工して、そのあとトンボして

残りの500mmを加工するといった方法が取られます。

そうすると上記の百分代のずれが発生しますので、

それを防止するための注記だったのだと思います。

⇒1工程で高精度の加工が出来るマシニングセンターで加工してねってことなのでしょう。

 

いかがでしたでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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