【コイルインサート】呼び方色々ありすぎ!ヘリサート,Eサート,スプリュー,ヘリコイル,リコイル,タングレスなど。違いは?

柔らかい材料(アルミ、プラスチックなど)では
メネジ強度が弱いため、その強度を上げるために
コイルインサートを使いますね。
・・・
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・・・
呼び方色々ありすぎやろ!!!
みなさんそう思いませんか?
私は切削加工業界に入って十数年、常々思っておりました。
- ヘリサート
- Eサート
- スプリュー
- ヘリコイル
- リコイル
- タングレス
などなど、呼び方色々あるけど何が違うの?と。
そこで、重すぎる腰を上げ、
コイルインサートの呼び方はどんなものがあるのか?
どのように使い分けるのか?について記事にしてみました。
どうぞご覧ください。
※この記事ではメネジ補強に用いるスプリング状のコイルの総称としてコイルインサートと
呼ばせていただきます。
もくじ
コイルインサートはどんな商品が販売されているのか?市場調査
市場にあるコイルインサートはどんな商品が販売されているのか?調べてみました。
E-サート(旧ヘリサート)
(株)インサートの商標。(2012年、(株)ツガミよりE-サート事業を承継)
どうやらヘリサートは商標変更で今はE-サートと呼ぶようです。
ですのでヘリサート=E-サートと考えて良さそうですね。
商標をE-サートに変更しても、昔からある図面や年配の設計者・現場の方などは
ヘリサートと呼ぶ方が馴染みがあるため、会社によってはまだまだヘリサートと
呼ぶ方が一般的なんてこともありますね。
スプリュー
日本スプリュー(株)の商標。
ヘリコイル
アメリカの工具メーカーの商標で、日本ではポップリベットファスナー(株)が取り扱う。
ミスミでは販売終了の製品も多く、ネットで販売しているのは見当たりません。
ポップリベットファスナー社のサイトでも製品情報に記載が無いことから、現在取り扱いは
少ないあるいは無いものと思われる。
リコイルインサート
リコイル社の商標。リコイルジャパンが国内取り扱いを行う。
タングレスインサート
(株)アドバネクスの商標。アポロ(株)が販売。
(株)アキュレイトも販売。(アドバネクスとの関係は不明)
一般的なコイルインサートにはタングと呼ばれる突起部分が付いているのですが
そのタングがないため、タングレスという。
ミスミやモノタロウなどのECサイト
ミスミでは『ねじインサート』、モノタロウでは『コイルインサート』という商品名で
自社ブランドで販売しているようです。
まとめると、コイルインサートは商標の問題もあり、各社さまざまな呼び方(商品名)で
販売している。ということのようです。
コイルインサートの違い?使い分けは?
コイルインサートは各社さまざまな商品名で販売しているということは
前述しましたが、違いはなんでしょうか?
用途としましては、柔らかい材質のメネジ補強という点では共通です。
ただし、下穴径やタップ、挿入工具、タング折取工具など、各社専用の工具を
販売しているので、コイルインサートを選定したらそれらの必要工具も同メーカーの
専用工具を使用するのがよいと思われます。
各社コイルインサートの寸法や公差が微妙に違うかもしれませんし。←調べてない・・・
どのように使い分けるか?ですが、基本的には図面やパーツリストなどで指示された製品を使用するのが
ベストです。しかし、各メーカーのコイルインサートと必要工具をそれぞれ買い集めるのは、
お金が掛かり勿体ないですよね。一つのメーカーに絞ってコイルインサートと必要工具を
揃えて、加工する前にお客様に確認するとか、見積書にコイルインサートは**社の***でお見積り
しています。と明記するなど、確認し、了承を得られれば問題ないと思われます。
どこのメーカーが良いのか?ですが、私も年に数回使用するくらいなので、逆に教えてもらいたいですねw
E-サート、日本スプリューだったらメジャーな感じで問題ないような気もしますし、
価格を比較して安いようならミスミやモノタロウの自社ブランド品も良さそうですようね。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
signal
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