P.C.D.とは何の略？機械加工図面にP.C.D.と表記がある場合の解説

町工場経営者signalです。

先日、新人社員に簡単な部品加工をマシニングセンターで

指導していたところ、製作図面にP.C.D.と記載があり、

新人社員から

「P.C.D.って何ですか？」

と質問されました。

自分も機械加工を始めたころ「？？？」となったことを

思い出したので記事にしてみました！

何の略だったか「？？？」となって記事を書いたのは秘密です・・・

 

P.C.Dとは？

 

P.C.D.とは

 

Pitch Circle Diameter

 

の略です。

 

ピッチ　サークル　ダイアメーター

直訳するとピッチ　円　直径

身近なところでわかりやすいモノといえば車のホイールでしょうか？

車にタイヤを固定するボルトの中心を通る仮想円の直径ですね。

 

 

 

 

 

図面でのP.C.Dの使い方

 

さあP.C.D.の意味がわかったところで

次は機械加工の製作図面でP.C.D.が使用される例について説明していきます。

使い方としてはP.C.D.（仮想円）上に穴を配置したいときに使用します。

P.C.Dだけでは穴位置を指定することは出来ませんので、

P.C.D上のどこに穴をあけるのか指定してあげなければいけません。

使用方法としては2パターン　（例のP.C.D.は30としました）

①P.C.D. + 角度

 

 

 

 

 

 

②P.C.D. + XとYの位置

 

上記2つの穴位置を指定するパターンがほとんどでしょう。

 

①の例ではP.C.D.30の円周上で、かつ、中心線より45°角度を振った位置に穴をあけるという

意味になります。

 

②の例ではP.C.Dの円周上で、かつ、中心線よりX方向にXmm、Y方向にYmmの位置に穴を

あけるという意味になります。

 

いかがでしたでしょうか？

今後も日々のマシニング加工で？？？となったことやトラブルシューティング等

みなさまのお仕事に役立つ情報を発信していきます！

 

 

 

 

 

 

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