管用テーパねじ(Rc,PT)のタップ加工方法・手順を紹介【マシニングセンターでの加工】
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たまにくる管用テーパねじの加工依頼。
加工方法忘れちゃいません?
加工終了後、いつも私の頭の中には入っておりませんw
そんなことから備忘録がてら、加工方法・手順を簡単に
紹介したいと思います♪
ここでの説明では
- マシニングセンターでタップ加工が出来る
- 被削材はアルミA5052P
- 工具メーカーはOSG
として手順を紹介しますので、その点ご了承下さい。
管用テーパーねじPT1/8の加工手順
ここでは管用テーパーねじPT1/8について
加工~検査までの手順を紹介します。
加工手順①:センタードリルでセンター穴加工(省略可)
もみつけと呼ばれるセンター穴加工をします。
これがあると次工程でドリル加工をする際に位置ずれを防止出来ます。
最近のドリルはこのセンタードリルでの工程を省略しても
そこそこの精度(±0.2くらい)で加工出来るものがあります。ボール盤で使うような
汎用ドリルではなく、マシニングで使用するために開発されているドリルでは
センター穴加工は省略可能です。(←加工面がフラットであるなどの条件はありますが)
センタードリルは汎用性のあるNC-LDS-6×90°をチョイス。
本来であればセンタードリルの角度はドリルの角度より広いか同じ角度がいいのですが
私は面取り用(90°)とセンター穴加工用(120°)を分けるのが面倒なので面取り用の90°を使ってます。
(ドリルの寿命的には分けた方がいいみたいですが・・・)
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切削条件は回転数S4000、送り速度F840
加工深さは1~2mm程度
加工手順②:ドリルで下穴加工
ドリルの径は こちら の一覧表を参照下さい。
PT1/8の場合、下穴径はφ8.2mmですね。
アルミ用、価格からEX-SUS-GDRをチョイス
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切削条件は回転数S2000、送り速度F610
加工深さは次工程のタップが干渉しない位置に設定しましょう。
加工手順③:タップ加工
下穴があいたら次はタップ加工です。
止まり穴の場合、スパイラルタップSFT-TPTをチョイス
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貫通穴の場合、ポイントタップTPTをチョイス
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切削条件は回転数S270(切削速度5~10m/min)、送り速度F0.907(ピッチ)
※ピッチは こちら の一覧表参照
※同期(シンクロ)タップ加工
加工深さは13mm ←加工後、ねじゲージの測定で深さに過不足ある場合、調整
※加工深さは工具カタログの基準径位置(lg)より設定
加工手順④:ねじゲージでねじの合否判定
管用テーパねじゲージで合否判定
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ピッチ、ねじ深さを確認しましょう。
今回は以上です。
最後までお読み頂き感謝いたします。
signal
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Comment
韓国人でソウルに住んでいます。
ウェブで拝見いたしました。
ご情報ありがとうございます。
マシニングセンターのボタンマンからスタート、
もう、一年半年あまり、知りたいことはいっぱいですが・・・
教えて貰うのは大変です。
①切削条件について
素材別の工具径、工具素材(HSS,CWなど)、SPM、F、切込量まで考えた
条件を出す方法は?
現在、工具のカタログや周りに聞いてもはっきり理解して条件を出すより
経験に依存するしかそうです。
ゆっくり教えて下さいませんか。
お問い合わせの欄には送信できません…
Lee, Jaekeunさま
コメントありがとうございます。
外国人の方にもブログを見て頂いてるとは思いませんでしたので、
うれしくおもいます。
さて、切削条件について教えてほしいということですが、
1から100まで教えるとなると広範囲すぎて大変ですので、
具体的な事例での切削条件の設定について、
記事にてQ&Aという形でどうでしょうか?
技術的に難しいものは私のキャパを超えてしまいますがw
基本的なマシニング加工については教えることは出来ますので
お気軽にご連絡ください。