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初心者向け!マシニングセンタとは?町工場経営者が教えます!

2018/05/27
 
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signal

こんにちは。signalです。

今回は初めてマシニングセンタに関わるお仕事をする方や畑違いの業界から製造業に

転職した方々のために、

「マシニングセンタって何?」という疑問について初心者レベルでわかりやすく解説していきます!

(ここではWikipediaのマシニングセンタのページを見ても???という方のために

解説していきます。多少製造業をかじっている方ならWikipediaのページ・・・とても

わかりやすいですw)

Wikipediaのマシニングセンタページはこちら

https://ja.wikipedia.org/wiki/マシニングセンタ

 

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マシニングセンタを知る上で抑えるべき5項目

  1. モノを削ることで形を変えることが出来る
  2. 人の手で機械を動かすのではなくコンピュータで指示を出して機械を動かす
  3. 長さ方向(X軸)奥行き方向(Y軸)高さ方向(Z軸)の3方向(3軸)に機械が動く
  4. 機械に搭載してある削る工具(道具)を自動で交換して削ることが出来る
  5. 削るモノを固定し、機械が動いて削る

上記5項目がポイントとなりますので頭に入れておきましょう♪

それではこの5項目についてかんたんに説明していきます。

(読むと長くなりますw読むの面倒な人は上記5項目だけ覚えておいて下さいねw)

 

モノを削ることで形を変えることが出来る

マシニングセンタは、

削って形を変えたい

穴を空けたい

ねじ山を作りたい

この3つの作業をしたい場合に使う機械と覚えておきましょう。

 

「削って形を変えたい」とはどういうことか?

みなさん中学時代に美術の授業で彫刻をやりましたか?

まさにそれが削って形を変えるシーンです。

ただの木の板を彫刻刀を使って自分の作りたい形に削る。

これを機械で行うのがマシニングセンタです。

機械で行うメリットは、誰がやっても同じモノを同じ形で決められた時間の

中で作ることが出来るということ

機械に削るものをセットして、ボタンを押せば同じものを何個も作ることが

出来ます。

非常に効率的で計画的にモノを作ることが出来ますね♪

 

次に「穴を空けたい」とはどういうことか?

何かを組立てるとき、ネジを通す穴

配線を通す穴

重いものを軽くするための大きな穴

パッと頭に浮かぶものでこんなシーンで穴空けをしますが、

手加工で行う場合、電動ドリルにドリルをセットし、

穴を空けたいところにドリルの先端を押し当て、

手の力で一気に穴を空けるとうい作業の流れでしょうか。

これを機械で行うのがマシニングセンタです。

機械で行うメリットは、正確な位置に何度でも同じように穴空けが

出来るということです。位置精度の高い穴を効率よく穴空けしたい

場合にはマシニングセンタの出番といったところでしょうか。

 

次に「ねじ山を作りたい」について。

これは普通に生活していても身近にあるネジを締め付けるための

穴ですね。私も子供のオモチャの電池交換をするために、いつも

プラスドライバーをねじねじしてますw

このねじ山を手で作るとなると、説明は省きますが・・・大変ですw

これをマシニングセンタで加工するメリットは、

穴空けの時とかぶりますが、

正確な位置に何度でも同じようにねじ山を作ることが出来ます。

 

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人の手で機械を動かすのではなくコンピュータで指示を出して機械を動かす

人の手で動かす工具に電動ドリルがあります。

今はDIY人気もあり、電動ドリルは割と身近な工具ではないでしょうか?

この工具は穴を空ける場合に使用しますが、

穴を空ける位置、穴を空ける力加減、速度は一つの穴ごとに作業者の

手で電動ドリルを動かすことで穴を空ける条件が決まります。

マシニングセンタではプログラムと呼ばれる機械を動かすコンピュータ

指令の中に穴を空ける条件を設定することで、コンピュータの指示に

従って機械が自動で動き、穴を空けてくれます。

 

長さ方向(X軸)奥行き方向(Y軸)高さ方向(Z軸)の3方向(3軸)に機械が動く

文字では説明しにくいので、、、

下の画像をご覧下さい。

マシニングセンタでは画像の様にX、Y、Zの3軸があり、

プログラム(コンピュータ指令)によりこの3軸が動くことで

切削加工(削る加工)を行います。

※複雑な形状の加工を行う場合には上記3軸に2軸プラスした5軸加工というものが

ありますが、ここでは割愛します。

 

機械に搭載してある削る工具(道具)を自動で交換して削ることが出来る

まず、自動で工具を交換する機能をATC(Automatic Tool Changer)といいます。

このATCという言葉は重要ですので覚えておいて下さい。

そして、この項目に関しては、似たような機械と区別するために設けました。

似たような機械とはNCフライス盤です。

NCフライス盤とマシニングセンタの違いは

NCフライス盤 ⇒ ATCなし

マシニングセンタ ⇒ ATCあり

この違いですw

機械の価格は一般的に NCフライス盤<マシニングセンタ となります。

工具を交換する必要のないシンプルな加工を行う場合はNCフライス盤。

色々な加工(形状を変える加工や穴加工など)を行いたい場合は、

プログラムの指示により自動で工具交換が出来るマシニングセンタ。

といった使い分けが出来ます。

ATCについての詳しい解説はこちら

 

削るモノを固定し、機械が動いて削る

この項目もある機械と区別するために設けました。

ここでのある機械とは・・・旋盤です。

切削加工をしたい場合、まず旋盤で削るか、フライス(マシニング)で削るか

を選択することになります。

旋盤とフライス(マシニング)の特徴は、

 

旋盤 ⇒ 主に丸モノ(円筒形の部品)を切削する場合に使用

切削工具が固定、削るモノが動く(回る)

 

フライス(マシニング) ⇒ 主に角モノ(四角形の部品)を切削する場合に使用

切削工具が動く、削るモノは固定

 

解説は以上です。

いかがでしたでしょうか?

わかりづらい点や間違っている点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

今後も初心者の方向けにマシニング加工の役立つ記事を作成予定ですのでよろしく

お願いします。

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